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父の田舎へ

だんなさんがお盆休みがとれたので
宮城と山形に行ってきました

宮城は私の父の田舎です
祖父母と父のお兄さんは、もう何年か前に亡くなっていて
今はおばさんといとこ夫婦が暮らしています

東京から新幹線で一ノ関まで、一ノ関から気仙沼まで
レンタカーを借りました

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これがいとこの家です

いとこの家は、気仙沼市唐桑町というところにあります
2011年3月11日の大地震のとき、津波の被害に遭いました

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※河北新報社の写真集より
左上、隅の茶色の家がいとこの家です

2階まで海水が来たのだそう
周りの家が崩壊するなかで、なぜかいとこの家だけは壊れず
家の中のものもほとんど流されず、
乾かして補修すればなんとか暮らせそうだということで
今は少しずつ直しながら暮らしています

それでも、家が丸ごと海水に浸っているんだもの
乾かすっていったって、相当大変なこと
仏壇のあるお部屋にあがらせてもらったけれど
家の骨組みはむき出しだし、たたみもふすまも無くて
床にはブルーシートが敷いてありました
雨漏りもすごいんだそう
電気、ガスは通っているけれど、クーラーもなく
照明もとりあえずって感じでした

見慣れた鮪立(しびたち)湾は、なんにも無くなってしまっていて
私は気が付かずに一度通り過ぎてしまいました
家にあがらせてもらって少しお話したのだけど
もともと口下手なうえ、さらにあまりの衝撃に、
うまく言葉がでませんでした

車のこととか、船のこととか、今の生活のこととか、
私が送った日用品はどうだったかとか、
当日のこと、避難所の生活、そのあとのこととか
もっとたくさん聞きたいことがあったはずなのに…

だけど、おばさん、いとこ夫婦や親せきの笑った顔を見たら
なんだかほっとして、とにかく命が無事だったんだから
よかった、よかった、ととにかくほっとして。

でも、外に出ると異常な風景に
やっぱり胸がざわざわして仕方がありませんでした

P1050979

いとこの2軒となりにも父のお姉さんの家があったのだけど
(写真でいうと、赤とグレーの屋根の斜めになってる家)
津波で崩壊してしまったので土台だけになっていました

P1050986

地震で地盤沈下が起きていました
海水があるところが、本来道のあった場所です

写真で撮っても、あの場所の感覚って伝えきれなくて
無力感に襲われる
周りの土台だけしか残っていないコンクリート部分に
ペンキかなにかで名前が書いてあって
とてもやるせない気持ちになりました

ほかの親戚の家や父のお墓にも行きたかったのだけど
時間がないこともあって、一ノ関に戻ることにしました
だんなさんが「また来よう。お墓参りしに来よう。」
と言ってくれました

帰りに一か所だけ、だんなさんにお願いして寄ってもらいました

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大島へのフェリー乗り場です

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今は大島へしか行かないけれど、
15年くらい前までは鮪立湾にも船が行き来していたの

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売店のあった場所
かもめにあげるかっぱえびせんを買ったお店

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桟橋が流されて、斜めに沈んでいました
津波のあと、これと同じ桟橋が鮪立湾にも流れ着いていました
写真に写っている白い桟橋がそうです

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この桟橋がどういうふうに浮いていてどういうふうに半分沈んでいるのか
原理はよくわからないけれど、すごく悲しい気持ちになる

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港のところどころに亀裂が入っていて
海水が溜まっていてフナムシがたくさんいました
ここも地盤沈下が起きたみたい
海面が前より近くなったように思いました

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フェリー乗り場の建物の反対側

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2011.3.11
東日本大震災
 津波浸水深ここまで▼

と標示がありました

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道の向こうの陸地にも海水が溜まっていて
全体的に街がちょっと磯臭い感じでした

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まだ標識が倒れて沈んでたりして
胸が痛くて、痛くて…

私たち家族とすれ違いで、私の兄が唐桑に泊っていたのだけど
兄は釣りを試みてみたらしいです
でも、やっぱりなにも釣れなかったって言ってました
いとこのお姉ちゃんとその子供たちは
暑さにがまんできなくなって
洋服のまま海水浴しちゃったって笑ってた
風景が変わってしまっても、子供のころからの夏の遊びって
記憶や感覚からは消すことはできないもんね

少しずつでも元の環境に戻って行ってほしいけれど…
住む家がない、人がいない今の状況では、
復興なんて想像もつきません

家が流されてしまったおうちの土台は、
一斉に一気にこわしてしまうそうです
そのあと、そこにもう一度家を建てて住むかどうかも、
住むとしてもいつになるかも、
なにもわからないそうです

いとこの家はまだ補修の段階だし、ココも小さいので
次に会いに行けるのは、だいぶ先になると思います
だけど、次に行ったときには、お墓参りに行きたいな…
 

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